年末恒例ということで、今年も「読書日記」(第7弾)を書いてみる。 〔尊敬すべき先輩法律家の著作から〕 ○『志と道程』宮本康昭 著者は1970年代の「司法の危機」の時代に裁判官再任拒否事件の当事者となった元裁判官だが、本…
弁護士 中西一裕
地平社ブックレット『改憲問題Q&A 2025』を活用しよう 【弁護士 中西一裕】
「新刊のご案内」で大江京子弁護士が紹介しているが、応援のレビューを書く。 本書の編集者には大江弁護士のほかに、私の学生時代以来の畏友南典男弁護士が名を連ねているが、両名とも憲法改正問題の最前線で活躍するエキスパートで…
読書日記6【弁護士 中西一裕】
年末恒例ということで、今年も「読書日記」(第6弾)を書いてみる。 まず、トランプ大統領復権とアメリカの混迷・分断を考える本 ○『世界 2024年4月号』特集1「トランプ再び」 冒頭の座談会(遠藤乾、渡辺将人、三牧聖…
読書日記5 【弁護士 中西 一裕】
年末恒例ということで、今年も「読書日記」(第5弾)を書いてみる。 まず、わが自由法曹団員の活躍した裁判闘争を描いた本から。 ○『天災か人災か? 松本雪崩裁判の真実』泉康子 今年6月、栃木県那須町で登山訓練中に雪崩に…
読書日記4 【弁護士 中西 一裕】
年末なので、今年も「読書日記」第4弾を書いてみる。 やはりロシアのウクライナ侵攻を考える本を何冊か挙げたい。 〇『スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ インタビュー』(『ユリイカ』2022年7月号) 『戦争は女の顔を…
大学で教えることになりました【弁護士 中西一裕】
東京弁護士会副会長を退任してのんびりしていたところ、知り合いの研究者から大学で教えてみないかと誘われました。 東京経済大学の現代法学部で授業を週3コマ程度という依頼です。 これまで学生の自主ゼミ指導や法科大学院の認…
読書日記3 【弁護士 中西一裕】
年末ということで、今年読んだものから「読書日記」第3弾を書いてみる。 ○『子宮頸がんワクチン問題――社会・法・科学』(メアリー・ホーランド他著) この本を最初に挙げたのは、私自身が子宮頸がんワクチンの被害者救済訴訟に…
読書日記2 【弁護士 中西 一裕】
前回(2018年10月)の「読書日記1」からかなり月日が経過したので、最近のものを中心に第2弾を書いてみる。 ○『安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル』(村山治著) まだ多くの人の記憶に新しい黒川東京高検検事長…
東京弁護士会の副会長に就任します 【弁護士 中西 一裕】
2月に行われた東京弁護士会の役員選挙で、来年度の副会長に当選しました。任期はこの4月から1年間です。
東京弁護士会は会員数約8500人の全国最大規模の弁護士会であり(日弁連会員は現在約4万1000人)、副会長は6人いますが、弁護士登録順で私が筆頭副会長の重責を担うことになります。
弁護士会は強制加入制の自治団体であり、弁護士の使命である「基本的人権の擁護と社会正義の実現」(弁護士法1条)を達成するために、弁護士登録、研修、規律維持と懲戒等の事務を担うとともに、法律専門家団体として平和、環境、人権擁護等の広範な諸課題への取り組みや市民への法律相談、法教育等の法的サービスの提供も行っています。
中でも憲法改正問題への対応は弁護士会の当面する重要課題であり、私も選挙政策の第1の柱として現在進められている憲法9条改訂阻止を掲げました。また、「働き方改革」や外国人労働者の権利擁護等の労働法制改悪への対応や女性差別、LGBT差別の解消等の諸課題も重要な課題と位置づけています。
こうした社会的活動のほか、弁護士会固有の問題としては、司法制度改革のめざす弁護士の活動領域拡大の推進や急増する若手弁護士のサポート、さらには近年問題となっている弁護士不祥事の防止等の課題も弁護士会が取り組む重要課題となっています。こうした多岐にわたる弁護士会の活動を支える財政は、弁護士会館の維持管理や職員の給与等を含め全額を会員からの会費収入で賄っており、公費の援助は全くありません。したがって、会財政の確立と収支の健全化も弁護士会役員の大きな役割です。
私にとって今年は弁護士30年目の節目の年にあたります。これまで弁護士会の活動としては弁護士研修や法科大学院の支援などに取り組み、日弁連の事務次長等の役職も経験してきましたが、この1年はホームグラウンドである東京弁護士会の役員として尽力しようと思っています。
というわけで、来年3月までは弁護士会館にいることが多くなり、依頼者の皆様にはご不便をおかけしますが、事務所の事件ができなくなるわけではないので、他の所員の協力も得つつ万全の態勢で事件に取り組む所存です。