8月27日朝から猛暑の日、違法な捜査で嘘の自白をさせ、目撃証言を捻じ曲げ偽証をした警察と、無実である証拠を隠し続けていた検察を相手に、桜井昌司さんの東京高等裁判所で争われていた布川事件国家賠償請求訴訟で東京地裁に続き勝利しました。
判決の一報を受け、「今日のお天気のよう!やったあ!」と桜井さんにメールを打つと、「有難う!みんなのおかげです、本当に!!」とすぐ返信がきました。
以前、書籍『俺の上には空がある広い空が』のコラムでも書きましたが、20数年来の友人である桜井さんの裁判勝利はとてもうれしいものでした。
布川(ふかわ)事件と呼ばれるこの事件は、茨城県利根町布川で1967年に起こった殺人事件の容疑者とされ、知り合いの杉山卓男さんと逮捕、ウソの自白、でっち上げた目撃証言、アリバイをなかったとする中で裁判は進み、1978年に無期懲役が確定し、29年間無実なのにもかかわらず獄中で過ごしました。
当初判決は今年の6月に出ることとなっていましたが8月に延期されての判決でした。
この間、桜井さんの裁判はマスコミでも多数取り上げられ新聞、テレビ等でその真摯な訴えを聞いた方も多くいられると思います。
やってもいない罪で長期間拘束され、親の死に目にも会えず、青春を奪われた・・・その思いはどんな痛みなのでしょう。想像することもできないほど過酷で苦しい毎日だったことと思います。
几帳面で野球好き、庭の手入れや野菜作りもする、歌もプロ並みでコンサートもしている気のいい桜井さん、普段の姿からはそんな波瀾万丈な人生を歩んできたとは感じません。
現在闘病中でもありますが、明るく楽しくワクワクした人生を過ごそうと励まし合っています。
新たな冤罪が作られないよう、再審法を改正して証拠開示の法律を作らせると張りきっている桜井さんの応援をこれからもしていきます。
写真提供・国民救援会