【訂正版】10月15日(土)に学習会及び就職説明会(第76期司法修習予定者対象)を行います。(学習会テーマが確定いたしました。)

 弁護士の岩本です。
 この度、東京東部法律事務所では、第76期司法修習予定の皆様を対象とした学習会及び事務所説明会を下記の日程にて実施します。当事務所にご興味のある方は、奮ってご参加ください。

1 日程等について
(1)日 時
2022年10月15日(土)10時00分から~
(2時間程度を予定)

(2)場 所
東京東部法律事務所

(3)申込方法
参加ご希望の方は、説明会前日までに、次のメールアドレスに下記①から③の事項を記載の上、参加申込をお願い致します。
申込アドレス:E-mail:toubu@tobu-law.com
①名前(ふりがな)、②連絡先電話番号③出身法科大学院(予備試験合格者はその旨)
※履歴書等の添付の必要はありません。

2 学習会について(講師 坂本隆浩弁護士)
国家賠償請求事件~神奈川県警の違法取締りを断罪~
【事案の概要】
 被災者が運転し、その妻が後部座席に同乗する大型自動二輪車が、神奈川県大和市の国道246号線を走行中に転倒し、被災者が死亡し、妻が負傷した事故につき、相続人である原告が、本件車両が転倒したのは交通取締中の警察官が停止旗を被害者の胸や顔に当てたことが原因であるなど主張して、国家賠償を求めた事案。
【ここがポイント】
 法律上の争点
・事故態様-自損事故か、停止旗に接触したことを原因とする事故か
・停止旗を当ててまで停止させようとする交通取締行為は違法か。警察官に故意、過失はあるのか。
 弁護士が相談を受けた場合の考え方
・被災者にまったく落ち度がないわけではない。その場合でも弁護士として受任するのかの判断はどのようにすべきか。
・事件の見通しをどのように持つのか

3 当事務所の特色
・墨田・江東・葛飾・江戸川の下町を主な活動エリアとする東京東部地域最大規模の法律事務所であり、取り扱う事件の件数・多様性において同地域随一の法律事務所です。区職員労働組合、教職員組合、借地借家人組合等多くの団体を顧問先に持っています。
・一般民事、刑事事件はもちろんのこと、労働事件、行政事件、消費者事件等、事務所にはあらゆる種類の事件が持ち込まれ、非常に多種多様な事件を取り扱います。
・地域の設計事務所の建築士等と連携し、〝すみよいまちづくり〟をめざして最新のテーマで研究会活動を行う等、地域に密着したユニークな活動も行っています。
・各弁護士が自分の興味関心に応じ、多様な人権活動を行っているほか、他事務所と連携して弁護団を組み、活動しています(東京大気汚染訴訟,中国人戦争被害訴訟,スーパー堤防事業取消訴訟,福島第一原発被害者弁護団,旧動燃思想差別事件,東京都非常勤講師再任用拒否事件,首都圏建設アスベスト訴訟,HPV薬害訴訟,年金引き下げ違憲訴訟,外国人技能実習生事件他)。また、弁護士会、自由法曹団、青年法律家協会等の諸活動にも積極的に取り組んでいます。
・自主・独立・自由・平等をモットーとするスマートで明るい事務所です。入所後一定期間は先輩弁護士が受任した事件を新人弁護士に配転し、共同受任で事件を処理します。その中で弁護士としての基本的スキルを磨いていただくため、サポート体制は万全です。
・事務所はJR錦糸町駅から徒歩2分の至近距離に位置し、霞ヶ関(東京地裁)や新宿も電車で25分圏内にあります。東京スカイツリーのお膝下にあり、都内東部の拠点としてこれから益々発展が期待される地域です。

4 弁護士1年目~4年目の活動について
 皆様の参考とするため、弁護士岩本(71期)のこれまでの活動等を紹介させていただきます。
(1)1年目で受任をした事務所事件
 建物明渡し、賃料請求、残業代請求、離婚、養育費請求、交通事故、土地の時効取得、共有物分割、増改築許可申立て、原状回復義務違反に基づく損害賠償請求、不当利得返還請求(売買契約解除)、使用者責任、地代増額請求、家賃増額請求、建物修繕要求請求、償金請求、破産、遺言作成、工事差止仮処分、刑事事件等、1年目から、様々の事件を経験しています。書面については、基本的に自分が起案をして共同受任の先輩弁護士に見てもらって仕上げていく流れで作成しています。
(2)委員会活動(第二東京弁護士会)
 高齢者・障害者支援センターに所属しています。委員会には、4つの部会(権利擁護部会、成年後見部会、センター部会、ホームローヤー部会)があります。私は、権利擁護部会とセンター部会に所属しています。委員会・部会とも月1回ずつ開催されます。部会では、都立病院での法律相談や、社会福祉協議会と連携して法律相談等を実施しています。遺言書作成や死後事務等の受任に結び付くケースもあります。私は、2年目から後見の候補者名簿に登録され、成年後見人(5件)・補助人(1件)に選任されています。
(3)弁護団活動
ア 外国人技能実習生弁連
 実習生向けの電話相談会等に参加しています。個別に事件化すれば、弁護団を結成します。2019年9月2日に外国人技能実習生除染・被ばく労働事件、失踪実習生未払賃金弁護団での活動(FacebookのMessenger機能を用いての相談)等。
※外国人技能実習生除染・被ばく労働事件については、以下のコラムを参照下さい。
https://www.tobu-law.com/bengosi/1042/

イ 年金引き下げ違憲訴訟
 2019年10月8日に12名の原告尋問を実施しました。自身が担当をする原告のご自宅を訪問し、主な年金が国民年金で夫に先立たれると厳しい経済状況になること等を聴き取り、尋問事項を作成しました。1年目の大型の弁護団事件の尋問を担当できたことは貴重でした。現在は控訴審の審理中です。控訴審では、社会権規約の部分を主に担当しました。
(4)主な加入団体
 自由法曹団、青年法律家協会、日本労働弁護団等。全国規模の総会や支部の総会等、様々なイベントがあります。新人の内は、主に青年法律家協会の修習生委員会で学生向けの裁判傍聴企画やパンフレットの作成業務等を担当することが多いのではないのかと思います。全国の弁護士と情報交換できるのはとても貴重です。特に頑張っている同期の姿を見ると励みになります。
(5)東京東部事務所に入所した経緯
 四団体就職説明会にたまたま参加(自由法曹団、青年法律家協会のことは全く知りませんでした。)したことがきっかけです。当時は、自分の中でどういう弁護士になりたいかという弁護士像をはっきりとは描いていませんでしたが、せっかく弁護士になったのだから、社会のために役立てる活動をしたいなと思い、東部事務所の説明会に参加しました。説明会で先生方とお話をして地域(下町)に密着していることに魅力を感じたことと、風通しの良い事務所だなということを感じたので、その後の面接を受験し、ご縁があり入所することとなりました。
(6)東京東部事務所に入って良かったと思うこと
 1年目~2年目は、ほとんどの事件は先輩弁護士と共同受任で担当をしました。基本的に書面(内容証明、訴状、準備書面等)を私が起案し、先輩弁護士に見てもらい、修正や意見をもらいながら完成をさせます。修習のクラスの同期の話を聞くと、全く仕事を教えてもらえないという話を聞くことがあります。これに比べると、先輩弁護士と密に意見交換をしつつ、自分で調べも分からなかったこと等は相談をすると適切なアドバイスをしてもらえます。経験豊富で人柄の良い弁護士が多いことが東部事務所に入所をして良かったと思うことです。
 次に、人権活動と事件活動をしっかりと両立させている弁護士がいることです。弁護団等を熱心にやりつつ、日々の事件活動をこなすのは大変ですが、両立させている弁護士が身近にいると刺激になります。
 また、事務所紹介のパンフの写真の様子からも窺える通り、弁護士と事務局の仲も良く、毎月の9条の会の街宣活動等も協力して行っています。
 このように、歴史があるということだけではなく、事務所の所員同士の関係も良好で、精力的に活動ができることが当事務所の魅力であると感じています。