在留資格の更新を控えた時期の窃盗で、2ヶ月でで審判不開始を獲得した事例 【弁護士 仲里】

相談内容

日本語学校に通う留学生(数か月後に20歳になる少年)が、経済的困窮状況で、スーパーで食料品の万引きを行った事案。

解決内容

少年と面談をしたところ、反省の気持ちと被害弁償の意向があったことから、早期に被害店舗に行き、本人の謝罪文を手渡し、被害弁償を行いました。

少年のビザの関係や日本語学校の関係もあったことから、日本語学校の責任者にもご協力頂いた上で意見書を提出し、観護措置を回避させました。

少年と何度も打合せを行い(自宅訪問にて生活環境の確認も含め)、非行背景を詳細に聴き取り、少年の更生のためにどうしたらいいか話し合い、対策をたて、審判不開始を目指し、少年の更生状況について裁判所に報告書を複数提出し、処遇について何度も意見交換をしました。その結果、逮捕から2ヶ月で審判不開始の判断を頂きました。

コメント


東京弁護士会
仲里 歌織
ナカザト カオリ
Nakazato Kaori
連日の接見含め少年と何度も話し合いを行ったこと(被害店舗への謝罪同行含め)等で少年の内省が深まり、少年が更生のために努力をしたこと、その状況をこまめに裁判所に報告したこと(少年の更生に理解のある調査官と何度も連絡をとって協議をしたこと)、学校の協力を得られたこと、被害回復を早期に終えたこと、等が結果につながったと思います。 刑事・少年事件は、短期間の間にどれだけ動けるかがポイントになりますので、お早めにご相談ください。