地代不払いでも成果を上げた事例 【弁護士 加藤】

相談内容

父親は数年前亡くなりましたが最近になり母親も急死してしまい一人っ子の私が遺産を相続しました。

困っているのは20年以上も地代をためた300坪の借地のことです。地主が身内なのでつい甘えて地代を払わず、固定資産税だけ母が支払って店を営業していました。

最近身内が第3者に土地を売却したため追い出されるのではないかと不安です。

相談内容

父親は数年前亡くなりましたが最近になり母親も急死してしまい一人っ子の私が遺産を相続しました。

困っているのは20年以上も地代をためた300坪の借地のことです。地主が身内なのでつい甘えて地代を払わず、固定資産税だけ母が支払って店を営業していました。

最近身内が第3者に土地を売却したため追い出されるのではないかと不安です。

解決内容

いくら固定資産税を支払っても地代とは別ですから地代を支払ったことにはなりません。

しかし弁護士が買い主と折衝した結果、地代とは違うというものの固定資産税を長年支払ってきたことを考慮してもらい、地代滞納を理由とする契約解除はさせず、借地権は認められないが使用貸借契約の存在を認めさせ、かなりの金額の支払いと引き替えに土地を現状のまま明け渡すという内容で話がつきました。

コメント


東京弁護士会
加藤 芳文
かとう よしふみ
Katou Yoshihumi
①当たり前ですが、身内であっても、たとえどんな経過があっても 地代は必ず支払うことが必要です。
②一時は契約を解除され建物を解体撤去し、土地を原状に戻して明 け渡すよう求められたらどうしようと心配しました(その場合は敗訴必至です)。 しかし未払いがあってもあきらめず,粘り強く交渉すれば大きな 成果が得られることを体験しました。