2015(平成27)年6月12日、私たちは、東京地方裁判所内の司法記者クラブ記者会見室で、テレビ・新聞など報道各社に向けて、被害者・弁護団が追い出し被害の実態を訴えると共に、被害者救済等のためにブラック地主・家主対策弁護団を結成したことを発表しました。
地主から土地を借り平穏に生活していた借地人家族の元に、突然、土地を買ったという会社の社員が訪問し、「うちはもう土地は貸さない。この土地は売るから出て行け」「借りた物は返せ」と大声を上げて恫喝する。その社員の肉声が録音された音声が記者会見場で流されました。家の敷地内に「売地」と大書した看板をその会社の社員が勝手に置いている写真も公表しました。借地人家族を不安に陥れるために行われたことです。こうした追い出し被害が、東京23区内、東京西部、関東近県という広い範囲で、複数発生し、今後も引き続き増加していく懸念があります。このことを直接のきっかけに、ブラック地主・家主対策弁護団を結成することになりました。
ブラック地主・家主対策弁護団は、従前から借地人・借家人の側の対場に立って活動してきた東京借地人借家人組合連合会弁護団(略称「東借連弁護団」)に参加してきた弁護士が中心となって結成されています。私もその一員です。
ブラック地主・家主対策弁護団は、なによりも、借地人・借家人の権利を守り、法律の根拠もなく、不当に借地や借家からの立ち退きを求めてきたり、高額な金銭(更新料・賃料等)を要求したりしてくる地主・家主(ブラック地主・家主)からの被害救済のために結成された弁護団です。深刻な被害が、広範囲に、また多様に広がっていると考えられる今日、現に今、被害にあっている方、近い将来被害を受ける懸念をお持ちの方、被害を受けないためにはどうしたらいいのかを知っておきたいと考えておられる方、どのような御相談も歓迎です。
最近では、ブラック地主・家主弁護団がテレビのニュースなどでも紹介されています。周りに賃貸借契約でお困りの方がいらっしゃいましたら、是非、下記ホームページをご覧いただき、ご連絡ください。
HPはhttp://blackjinushi.com/です。