戦争をしない国であり続けたい 【弁護士 清水 千晶】

 昨年12月、テレビ番組の中で、俳優の宝田明氏が戦争の悲惨さについて語っていらした。氏が出演した映画のゴジラは核実験の影響で誕生した怪物であり、核実験への批判が込められていることや、氏が主演するミュージカル劇「葉っぱのフレディ」を通して生命の尊さを子供達に伝えている等の話だった。戦争をすることは勿論、戦争に荷担することもいけない、今回の選挙では戦争をしない人を選びたい、と熱く話してらした。
 

 戦争の悲惨さを実体験として知っている方々の戦争反対への思いは切実で、深く受け止めなければならない。戦争を実体験として知っている人達が80代90代となり数少なくなった今、世の中きな臭くなってきている。
 

 大正、昭和初期の社会の雰囲気はどうだったのだろう?気がつかない内に、何となく自由な意見が言いづらくなり、あれ、って思った時には、「ほんの一握りの勇気と行動力」のある人達以外は戦争反対などと公には言えなくなっていたのではないか。「ほんの一握りの勇気と行動力のある人」ではないと自覚する私は、今の内にはっきりと戦争反対の意思表示を示したいと思う。