松島・中央九条の会の学習会に参加して 【弁護士 坂本 隆浩】

3月30日,江戸川区の松島・中央九条の会の学習会で話をしてきました。

昨年に引き続いてのもので,今回は集団的自衛権に関するものです。

安倍政権のもとで,集団的自衛権の行使を認めようという動きが着々と進んでいますが,それに負けじと各地の九条の会や憲法を守ろうという人たちが学習会,集会を開いています。下町の江戸川でも元気に学習会を開いています。

学習会を準備していて,国家の自衛権なるものも国際法上は1928年のパリ不戦条約で戦争が違法とされた以降にクローズアップされたこと,集団的自衛権なるものも戦後の国連憲章で初めて出てきたこと,これまでの憲法9条についての政府の解釈でも集団的自衛権の行使は認められていなかったこと,第1次安倍内閣の後の福田内閣では安保法制懇の集団的自衛権を認める報告書を握りつぶしていたことなどの事実がより明確になりました。そして,集団的自衛権を認めると,戦争に巻き込まれるだけでなく,同盟国が攻撃を受けたとの口実で海外で武力攻撃を起こしやすくなること,海外で武力攻撃すると日本がテロの対象となりやすくなること,海外での武力攻撃をきらって自衛隊に入る人がいなくなれば徴兵制のような制度も必要になってくることも予想されます。

低気圧の影響で雨が強い中を集まってくれた人たちと2時間以上おつきあいし,なんとしても集団的自衛権を認めさせてはならない,そのためにはどうするかを活発に話し合いました。80歳を超えてもブログで知り合いを増やすなど,こちらが勉強させられる面もあります。会場の都合がなければもっと話し合いは続いたでしょう。学習会では自分も頭を整理できるだけでなく,様々な示唆を受けるものです。

憲法改悪を許さない,そのためにも学習会の講師要請には積極的にこたえていこうと当事務所の弁護士は考えています。少人数の学習会でもかまいませんので,学習会を開いて話を聞きたいという場合には,当事務所に気軽に声をかけてください。