本書は、高市政権が制定しようとしているスパイ防止法とは何なのか、私たちの生活にどのような影響があるのかを、重層的に明らかにすることを目指しました。戦前の軍機保護法や治安維持法が市民を監視し反戦の動きを完全に封じていった歴史の教訓を知るうえで、本書は格好のテキストといえます。また、アメリカのスパイ防止法や諸外国の外国代理人登録制度の問題点を、いち早く紹介したのも本書の特徴です。さらに、一般の方にはなじみのないCIAなど国際諜報機関の実態も紹介し警鐘を鳴らしています。
スパイ防止法の制定と憲法9条改憲の動きは車の両輪であり、その先にあるのは、戦争する国の完成です。衆議院で自民党が3分の2を超えているため、数の上では、どのような法律でも成立してしまう可能性があります。しかし、私たちは、あきらめない、主権者であることを放棄しない。路上から声を上げ続けましょう。声を上げ続ける権利を守るために、スパイ防止法に反対していきましょう。本書が、スパイ防止法を許さないために、少しでもお役に立つことを、編著者として、心より願ってやみません。
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